過払金とは、簡単に言うと「返し過ぎたお金」のことです。
本来、受け取って良い利息の上限は法律で厳密に決められています。しかし、ほんの数年前までは多くの金融会社(主にサラ金・カード会社)は、利息制限法という法律で定められたものより高い利率を設定しているところがほとんどでした。これが、いわゆるグレーゾーン金利です。もし余分に払っていた利息の分を、元金の返済に充てることができていたら、元金の残高は「返済をしているのに一向に減らない」という状態になることもなく、支払うべき利息も徐々に少なくなっていったはずです。また、その状態でさらに長い間返済を続けていると、金融会社との契約上は借金の残高がたくさん残っていて毎月請求を受けているのにもかかわらず、法的には元金と正当な利息はすでに払い終わっているという状況になることがあるのです。
この、元金と法的に正当な利率を超えて払い過ぎているお金のことを、過払金といいます。
過払金請求とは、この支払い過ぎたお金を「払い過ぎた分を返してね」と、これまで返済していた債権者に請求をする手続きのことを言います。
過払金請求は、正当な権利です。本来払わなくてよかったお金はしっかり返してもらいましょう。
全国的な過払金請求で経営が悪化している貸金業者が多くなっています。破産や民事再生した業者も多発しています。いくら計算上で多額の過払金が出ていても、回収できなければ意味がありません。しかし、実質的な過払金回収額(率)は日に日に悪くなっています。業者が破綻すれば回収はほとんど出来なくなりますので、過払金見込みのある方は一日も早く回収のための手続きをする必要があります。